人畜無害の散流雑記

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 やっと出て来た本音記事―アメリカ大統領選

 朝日新聞編集委員が書いている「記者有論」に「オバマ政権の8年 多様性と国際主義の試練」が載った(17年1月12日17面)。その中に次の一節がある。
「「リベラルな米国や保守的な米国などない。米国はひとつである」と訴えるオバマが直面したのは、人種問題とイデオロギーで、深く亀裂の入った社会だった。黒人大統領の登場に、「米国は白人国家だ」との反発が保守層に広がった。医療保険改革を力説する大統領演説に、議場の共和党議員から「うそつき」という米では異例のヤジが飛んだ。オバマが進める改革が、白人保守層の危機感を高め、彼らのトランプ支持を加速させた面も否めない。」
 この流れを大統領選の最中に指摘することが重要だった。加えて、「黒人の次は女かよ」という保守的白人男女の嫌悪感や苛立ちを察することもできるだろう。その意味で、クリントン候補が「ガラスの天井」を争点にしたのは賢明ではなかった。